海斗は、ただ黙って聞いている。 もうすぐ太陽が沈んで空は藍色に染まってしまうだろう。 そして夜は訪れて、いつか朝がやってくる。 もう一度巡り逢えるのなら、それは何番目の朝になるだろうね。 気が付いたら美空は泣いていた。 子供みたいに泣きじゃくった。 愛しい愛しい君。 これからも変わらず傍にいてくれるなんて幻想に捕われて、こんなに脆くて弱っちい子だなんて知らなかった。 認めなかったよ、君がいつかいなくなるだなんて。