「こんなこと言わなくても、海斗なら解ってくれるって思ってた」 海斗はムッと顔をしかめた。 僕が解ってないとでも思っているのか。 「ごめん。 別に解ってくれないって嘆いてるわけじゃないんだ」 「じゃーなんだ」 呆れた風に海斗は問う。 「うん、なんだろう…ね。 その、念押し?」 「念押し?」 「…じゃないや。 何て言うんだろう」 うーん。 唸りながら勝手に考え込んで、涙を伴う告白が冗談にすら思える。