もしも世界が廻るなら




「さてここで頭の堅い海斗くんに質問ですよ。

人は、死んだらどうなるでしょう」



「土に還ります」


「その後は?」


「さぁ」


「はぁーっ」



美空は大袈裟に息を吐くと砂浜に仰向けになって寝転がった。


茶髪が、砂の上で花みたいに流れた。



「ならばお馬鹿な海斗くんに教えてあげよう」



ふっふっふ。

寝転がった美空は横目で海斗を見やる。