海斗は、砂浜に座る美空の隣に腰を下ろした。

潮風が二人の髪を撫でる。


「早かったね」



美空がポツリと呟いた。

残念そうでもあり、嬉しそうでもある。


女の子の表情とは読めないものだと海斗は相変わらず冷静に思う。


まるで空だ。


晴天の霹靂。