もしも世界が廻るなら




僕の周りを沢山の人が通り過ぎていく。

すれ違い、ぶつかったり、同じ方向に向かったり。



坂道を下りる人たちもいるし、上る人たちもいる。

僕はどちらに行けばいいのかわからず、ただフラフラと紅葉の並木道を通る。



紅葉が落ちて頭に乗れば、ほら、綺麗な髪飾り。


いや…喜ぶ奴はいない。