もしも世界が廻るなら




「はぁ?」


肩を掴んで顔を確認すれば、やっぱりまったくの別人。

そんなに簡単に見つかったら苦労はしないか。


「すみません人違いでした!」


すぐさま似た容姿の少女から遠ざかった。


「んだよ、うぜーな」


という女の子らしからぬ台詞を耳にはさみながら。