教室の外へと、1歩踏み出し、
完全に出る前に、中の先輩を振り返った。
彼は笑って手を振っていて、
「また電話でもかけるよ」
そう言った。
「……とっくにそこの会社、
PHS関係は止めてますよ?」
ここではどうだか知らないけど、
普通は繋がる訳が無いんだ。
「でもさっき繋がっただろ?
知ってるか?
1度こちらと繋がったものは、
中々切れる事は無い。
それこそ無理に引き離しでもしなきゃね」
「……それは人でも同じですか?」
「さあね?知らないよ、嘘だから」
本当に、なんなんだか、この人は。
「じゃあね」
「さよなら」
呆れたため息を吐きながら、
挨拶を交わし、俺は教室を出た。


