法螺吹きテラー



「俺が七不思議?
そりゃおもしろいな」


尋ねると、先輩は爆笑。
何かがツボにはまったらしい。

しばらくすると落ち着いたらしく、
そして珍しく真面目な顔で俺に向き直った。


「佐野君は、七不思議になりたい?」

何を言うのかと思えば、
また変な、だけどなんとなく意図は解る。

このままここに残るのかと言う事だろう。


どうしてここにいるのか、
それはやっぱり百物語のせいなんだろう。

確かに俺は、先輩を探したかった。
だけど、自分まで行方不明になる気は無い。

一緒に居た、教え子たちも気になる。


だから、それは御免だ。

ゆっくりと首をふった。


それを見て先輩は、
教室の外を指さした。


そこは廊下に繋がっているはず。
だけど何故か先が見えない。

他の場所の、闇とは逆に
白く光っているようだった。


さっぱり訳が解らないけど、
悪いようにはならないんだろう。