法螺吹きテラー



「だけど全部に共通点があるんです。

体験するのは、みんな放課後。
他には誰もいない場所で、
ふいに周囲が暗くなるんだそうです。

そうして怪異が起こる。

だけどそこに、
1人の男子生徒が現れるそうですよ。

今起こっている事の話を語り、
最後にこう言うそうです。

『嘘だけど』

すると怪異は消え去り、
いつの間にか、
普段通りの学校になってるそうです。
それが、7つ目の話。

語り手と、恐怖の意味も含めて、テラー。
嘘だと言って、消してしまう。
嘘にしてしまうから、法螺吹きと。
だから『法螺吹きテラー』って
そういう名前が付けられてるんですよ。

そして普段の学校では、
誰も姿を見た事の無い、
その人こそが、7つ目の不思議。

先輩なんじゃないですか?」


だから俺は、
その話を聞いてから
余計に探さずにはいられなくなった。

やっぱりどこかに、
この人はいるんだと思っていたから。