「本当はね、
時間なんて関係ないんだ。
影は気まぐれ。

いつでも傍にあって、
タイミングを見計らってる」

「ますます駄目じゃないですか」


溜息をつくと、
丁度、神花先輩のクラスへとたどり着いた。



教室の中には、
まだ数名が残っていた。

全員、1つの机に集まっている。

そうして覗き込んでいるのは、
1冊のノートだった。