「佐野ー?起きろよ」 「……ん、んー?」 名前を呼ばれ、重い瞼を持ち上げた。 どうやら俺は、眠っていたらしい。 「何でお前、床で寝てんの?」 目を開けると、 そこは薄暗い教室だった。 目の前には、友人が居た。 ……さっきのは夢だったんだろう。 そうに違いない。 床で寝ていた事と、頭が痛いのは、 きっとあまりの疲れに、 机までもたずに眠ってしまったからだ。 疲れていたんだよ、俺。 そんな訳で、 俺は担任に絞られたらしい友人と、 適当に腹ごしらえしつつ、駄弁って帰った