4月の末、海に潜る人々がいた。 海の中で、帰れない人を迎えに来たみたいだ。 お母さんが、言っていたんだけど陸から海の間に水の段差ができて、たくさんの人が落ちて行ったんだって。その中には、まだ生きている人も…。 「ノナ…行くよ。」 お母さんが、体力を取り戻した僕を誘った。 「あの人だけは…、陸に帰してあげたい…。」 お母さんの言う人は僕にも理解できた。 今でも感じるその人の気持ち…。