泳いでね、スー〜震災の中で〜

僕はこの日の午後、多くの人の手によって浜辺へと運ばれた。

おじいさんの隣にいる、元気君のお父さんが、海につけられた僕を撫でながら、

「自衛隊員が言っていた…、元気達を見つけた時に物音を聞いたって…。お前だったんだな…スー。すまなかったな…、俺があそこへ行くのが悲しくて…逃げていたから、スーを苦しめたな…。」

と、言ったんだ。

そんな彼の肩に、おじいさんは手を置き、彼は僕から離れた。