泳いでね、スー〜震災の中で〜

「元気や麻友も…すぐそこで見つかったんだ…。」

と。

やっぱり…この人は元気君の…。
僕がそう思った時だった…。

「ん、イルカじゃなくてスナメリか…。ひょっとしてお前…スーか!?元気がよく会いに行っていた…。」

と、おじいさんは、水をかけてくれながら言った。

僕はそれに答えるように尾鰭を動かした。

「そうか…そうか。」

おじいさんは、涙を溜めながら水をかけ続けてくれた。

「一緒にいてくれたんだな…。ありがとうな、スー。」