と、その時だった。

『スー、来てくれてありがとう。もう私達はダメだから…、あなたが生きれる選択をしなさい…。』

と、水中を想いが伝わってきた。

僕は必死に尾鰭を振りながら、

「ダメ…諦めちゃ…絶対に…。」

と、伝えようとしていた。

そんな時、元気君の声がしたんだ。

「泳いでね…お家へ…スー。」

と……。


元気君………。
僕は…、僕はまだ君と遊びたいんだよ〜!!

この想いを…、力にしたいけど…。
津波は、僕達を再び近づける事を許してはくれなかった…。