その頃、僕達スナメリは、耐える事のできる水深50メートルぐらいの海域に集まっていた。

「大波の時には、決して水面に出てはならぬ…。直前に息を済ませ潜るのじゃ…。よいな…。」

オババが辺りを見回し、僕達は黙って頷いていた…。

僕達はこうして、人間達が言う“津波”に備えたのでした。