「葵。いいたいことはそれだけか?」 悔しい…。悔しいよ。 でも泣いちゃだめ。 泣いちゃ絶対だめ。 「もう縁切る。さよなら。」 「葵。金だけは約束するから。じゃあな。」 プッ…ツーツーツー。 最後まで私の心配はしてくれなかった。 私は本当に捨てられた。 いらない子なんだ。 「葵ちゃん…?」 「真人さん。私…帰るね。」 「へっ?ちょっ…まって。」 私は真人さんを無視して 歩きだした。