「ったく、あいつどこ行ったんだよ」 ミリアを追っていた比呂は途中でミリアを見失っていた。 ・・・でもあいつ、兄貴の事やっぱ好きなんだな・・ そう思うと心の中をもやもやとした感情がうまれる。 それに、ミリアの泣きそうな顔が頭から離れなくてイライラする。 「っ、なんだってんだ」 比呂はぼやきながら空を仰いだ。