「お前さ、どこ行こうとしてたんだ?」
「雄平・・・どこ?」
「・・・兄貴の事探してたのか?」
どこか沈んだ声をミリアに返していた。
「・・・ちょっと待ってろよ。学校もう終わるから、兄貴のとこに連れてってやる」
出来ればクラスに戻りたくはなかったのだが、残りの授業を受ける事にした。
「センセ、ミリアの事頼むな」
そう言ってドアに手をかけようとした直前に
「比呂!がんばれよ!!」
振り向くと保険医はニヤニヤしながらこっちを見ていた。
明らかにそれは勉強に対してではないとわかったので、
「だからそんなんじゃねーって!!」
真っ赤な顔で言い返して、ドアを乱暴に閉めて出て行った。


