「こいつが血相変えてキミを運んで来た時は何事かと思ったけどな」
少々口の悪い保険医は赤ら顔の比呂の背中を叩いた。
「しかしお前さんに、こんな可愛い彼女がいたとわな」
「か、そんなんじゃねーよ!!」
比呂は更に真っ赤な顔で否定している。
それにここに来るまでも大変だったのだ。
お姫様だっこでミリアを運んだものだから、すれ違う同級生に散々からかわれた。
それでも保健室に着くまではそれどこではなかったので、全くヤジも気にならず一目散に来たのだが、ミリアを寝かせて一息つくと一気に羞恥心が沸き上がった。
・・・・おれ、クラス戻んのやだ
結局比呂はミリアが気がつくまでずっと傍にいた・・・


