『お父さまー、お母さまー、兄さまー!』 そこは真っ暗で、誰一人いなかった。 一生懸命叫んでも、答えてくれる声はない。 それはまだミリアが3歳になったばかりの頃、家族で出かけてはぐれてしまったミリアは泣きながら叫び続けていた。 不安で不安で堪らなかった。 静かすぎる闇が不気味で・・・