あれからどの位たったのであろうか。
辺りは暗闇に包まれていた。
とても、静かだった。

もう泣き叫ぶ事もなく、眼前に広がる宇宙を眺めていた。
ルーラ星はもう見えない・・・

ミリアは兄が首にかけてくれたペンダントを握り、昔父がくれたブレスレットを見つめた。

不安で心細くて仕方なかった。
この先どうしていいのかもわからない・・・

何より、王女の自分が・・自分だけが逃げ出してしまった。


(・・・・私、サイテーだ)


でも、帰る術などわからなかった。