「これで良かったのか?ミリア・・」

そこには光りの欠片もなく、残されたのは紫色に輝くペンダントとブレスレットだった。

シモンはそれを手の中で優しく握る。


全てを背負い、消えてしまった妹・・・・

いや・・・ミリアはただ、あの少年を助けたかっただけなんだ・・・


「俺も帰るよ。ルーラ星に・・・」

もう何も残ってはいないけれど・・・・

それでも俺にはやらなければいけない事が残ってる

俺は戦うよ・・・

ウルディアの皇子として

アトラスを倒す・・・・・・・・・!





「もう二度と、この惑星(ほし)には降りない」




最後にシモンは空を仰いだ。









雲一つない綺麗な青空だった──────────‥‥