ミリアは微笑んでいた。

それはとても綺麗で・・雄平はミリアに手を伸ばした。

ミリアは決してもう触れる事の叶わない雄平の手に自分の手を重ねる。

それは重なる事はないけれど、雄平はミリアの温もりを感じていた。



『・・・もう行かなきゃ』


────────行くってどこに?


『雄平・・・大好きだよ』


────────ミリア・・泣いてるのか?

ごめんな・・そばにいるって約束したのに、破ってしまって・・・

・・心細かったか?


『雄平・・大好き・・・』


────────ミリア?


『・・・キスしていい・・?』


────────ミリア・・・・・













 
    
『さよなら・・雄平』