そして、お風呂上がってロビーへ・・・。
そこには龍の姿。
かっこよくて・・・なかなか足が進まなかったけど・・。
龍がうちに気付いて。
『よー・・・!ごめんね。いきなり呼び出しちゃって・・。』
「ん・・・・大丈夫」
 緊張しすぎてそっけない返事しかできない・・。

『・・・返事。』

「あぁ・・・返事・・・・ね」

『うん。今日貰うって約束したやん?』
 また出た龍の大阪弁‼こんなこと目の前で言われたら顔がほてっちゃう・・。
「約束・・・してたね」

『ンで?』
・・・ンで?って・・!!

「ンで───・・。」

『・・・。』
 どうしようどうしよう。ここにきてまだ決まってない・・
 
「いやぁ・・あのね?話長くなるけどいいかな?」

『いいよ』
 いつもの笑顔がなくて怖いよ~龍。

「あの・・ね。いやぁ・・うんあのね!うち、龍が好きだったんだ。
 けどね、龍は絶対うちには振り向いてくれないなーって思って。
 それに龍はもう知ってると思うけど、梨沙も龍の事が好きじゃん?
 それでさ、龍の事諦めれる理由ができて・・。
 それでね、諦めようと思っても諦められなくて・・でもそれを梨沙には言えなくてさ。
 それでね・・・今でも・・龍の事まだきっぱり諦め付いてないんだ。
 だけどね・・・けど・・・ここでもし付き合っちゃったら・・梨沙を裏切ることになる
 んだ・・・。だから・・・どうすればいいかわからなくて・・。・・・っ・・」
 
 だれにも言えなかった想いが全部あふれだした。

『・・ンな事考えなくていいんだし。俺の事諦める無駄な努力しなくていいから。』

「うん・・・」

 ヤバい・・泣きたくなってきた・・。

『俺さ、お前は隼人が好きだと思ってた。だから、昨日お前が隼人に抱きつかれてるところとか見てらんねぇーし。超むかついた。』

「え・・・?」

『ま、今の話は気にすんなっ!・・・で返事は・・?』

「・・・・。」
 その時。