─1週間後

あぁー早く美術室行かないと遅れるーーーーー!
やばいっっ!
美術室は龍のクラスの隣だよね!
早く‼早く‼


その時通りかかった龍のクラスには
龍と女の子二人きりで話す姿が見えた。

ズキッ・・・

なんだろうこの痛さ。
なんの痛み?
がびお踏んだ?   いやいや
痛いのは心。
どうしたの?美術がいやなの??
いや・・ちがう。。
龍と二人きりの女の子が原因なんだ・・。
なにこれ。ヤキモチ?
いや、それはないよね、諦めたんだもんね。

じゃあ・・・何?

梨沙が龍の事すきって言った時も
ズキッ・・・って。なんだろう。

うち、あきらかに変わってきてるよ?
前は、こんな気持ちにならなかったんだけどな。

でも、いい方向にも変わってきたんだ。
笑顔でいれるようになった。
男子とも話せるようになった。
前向きになれた。

これって誰のおかげかな・・・。

もしかして・・・龍?
ズキッってなるのも笑顔でいれるのも男子と話せるようになったのも前向きになれたのも。
龍のおかげなのかも。

龍ってこんなにもうちを変えてくれたんだ。
龍の存在ってすごいな。うちにとったら龍って
大きな存在だな。
大きな存在だからこそ、諦めるのが大変なんだっ・・。
だから、こんなに辛いんだ。
自分の感情を押し殺すってこんなに大変で辛くて悲しくて・・。
この感情、連の時と一緒だ・・。





   ねぇ神様。
 人は誰でも素直に恋愛をしていいものなんですか?
 自分の感情を無理やり押し殺す必要ってないんですか?
 愛す力は人間に必要ですか?