恋せよ、乙女!!

…………………



…………………



自分の顔が、どんどん赤くなっていくのがわかる。



達也との距離があまりに近すぎる。



私は静かに後ろへ移動した……



けど、



達也は無言のまま、



真っ直ぐ私だげを見つめながら詰め寄ってきた。



達也の目を逸らしたい。



でも、



それを許さないと言ってるような強い視線。



私の気持ちを知っててこんなことしてるの?



この沈黙の意味がわからないよ………



達也が私に何か言おうとした時だった。



「桜ー!もしかして達也君来てるのー?」



階段下からお母さんが声をかけてきた。



騒がしく音を立てるのがわかるのか、母はいつも達也が来てるのか聞きに来る。



母の声で、ようやく達也はベッドから離れ、ドアを開ける。



「おばさーん、お邪魔してまーす!」



「達也君が来てるなら、みんなとケーキ食べましょ?桜と下りて来てね。」


「はーい!」




いつもの達也だった。



じゃ、さっきの達也は?



わからないまま、達也の後を追うように部屋を出た。