恋せよ、乙女!!

「よっ、さーくーらっ!」



いつもの日課のように達也が部屋に来た。



玄関からじゃなく、



達也の部屋のバルコニーから



私の部屋のバルコニーに飛び移るように来る。



その光景はホント、猿みたいなかんじ。



運動神経だけは飛び抜けて良い達也は、こんな事なんて楽勝なんだろうな。



私には絶対無理だけど…



昔一度だけ挑戦したことがあって、



落ちそうになって親からも達也からも酷く叱られたことがある。



あれから怖くて挑戦してない私。



「相変わらず、ここの窓の鍵は開けっ放し。無用心だなぁ〜」



「そのうち閉めるわよ!」



「ふーん…」



本当は嘘だよ。



毎日達也がここに来ることを知ってるから、閉められないんだよ。



いつでも部屋に来て欲しいから…



私と達也だけしか知らない秘密みたいで嬉しいから……