八乙女屋に帰り着いた私は 皆が何か言っているのも 耳にせずひたすら自室へと 急いだ。 あまりにも皆と顔を合わせて 笑っていられる自信が なかったから… 部屋にたどり着くと私は 小さい時無理を言って旦那様に 買って頂いた金魚の"茜" を前にし 泣き崩れた。 私は何をしたのだろう.. あの馬を切り傷一つ無く 殺したのはやはり 私なのだろうか.. "茜"はそんな私を ただただ ゆっくりと優雅に泳ぎながら 静かに見つめていた。