「蘭丸…俺は一体どうすれば?」
部屋に戻る最中、玲は聞いた

「だから、織田さんも言ってただろ?明日からまた訓練開始。いつ真田が襲ってくるかわからないしな、早く瞬間移動をものにしなくちゃ。」

殺伐と答える。

「今日は?」

「今はだいたい3時くらいか?とりあえず、夕食までこの時代について詳しく話しておく。」
廊下の窓から外を見て蘭丸は答えた

「うん、てかなんで時間わかるの?」

「外の明るさを見れば普通わかるだろ。」

「あそう…すごいね!」


「まぁ、一回一回時計見に行くのめんどくさいからな。庭にしかないんだ。水時
計。」

水で計るあの時計か…ふーん

「よし、俺の部屋で話するぞ、早くはいれ、」
蘭丸が戸を開けて待っている。

いつのまにか部屋についたことに気づき、玲は我に帰り、部屋に入って行った

「まずはだな……」


…………………………………




「いててて…」

赤髪の男が馬と一緒に草木に埋もれている。

「…よっと、やっと出られた…」
男の服は枝で穴だらけだ。

「めちゃめちゃ跳ばしてきたらこれだよ…くそっ…」
男は馬を引っこ抜きながら舌打ちをした。

「ヒヒーン!」
馬は鳴きながら草木から体を出した。

「ふう、」
汗を拭う

「さてと…明日にするかな。2日間寝てなくて眠いし。」
男は大きなあくびをしながら独り言を呟いた。