ミユが通院で学校を休んだ日の事だった
帰宅と共に電話が鳴った。


「……え?…ミユがですか?…はぁ、…はぃ」




母親の声を遠くに聞いていた

得に何も考えてはなかった





「何なの!?ムカつく!」


母親の金切り声にハッとする




「お母さん、電話、」



「あんたの担任からよ。」


内容は


『ミユさんがクラスメートの松沢さん達に嫌がらせをしていると、病気にカコつけて無視したり、わざとコンプレックスを大声で言ったり…………』


松沢……サチたちだ。


そんなことした覚えも無ければ

してもいない。



大胆な言い掛かりだ。




大体サチはミユの難聴の理解者だったはずだ。




その日から
ミユ彼女はさらに学校に寄り付かなくなった。