「おはよぉ。」


教室のドアを開き
彼女は少し眠たそうな
声で挨拶をする。


と言っても


教室にいるのは極少数




「あ、はよ。」


窓の外を見ていた男子が
こちらを向く



「関元くん、何みてんの?」


「ミッチーのハゲヅラ」



「なにそれ(笑)」



一通り話終えたあとで
一緒に来ていた友達の存在に気づく



彼女は駆け寄る


「サチも向こうで話そ?」