永久の灯火†久遠の祈り

すると、ピタッと周りの音が消え、初めて魔法に触れた時と同じ不思議な感覚に囚われた。

身体中を駆け巡る何かが足元に流れていく。

その不思議な感覚は、何故か懐かしく感じられた。


その時急に明るくなった。

目を開けると、そこには幻想的な景色が広がっていた。

仄かな光を放つ色とりどりのスピリット。

それは今までの新入生とは明らかに違っていた。

「……色が、多い……」

小さく呟いた莉人は、小さな光に触れるように手を伸ばした。

それに反応するかのように、漂っていたスピリットが集まり始める。

赤・青・緑・白・黒……。

手元に集まるカラフルなスピリット。

もしかしたら十二色全ての色が揃っているのかもしれない。

光が集結して小さな長方形を造り出す。

全ての光が飲み込まれると、途端に騒音に包まれた。