永久の灯火†久遠の祈り

「おい!!」

莉人は男の肩を掴んだ。

「ん?お、莉人!」

男は莉人を見るとニカッと笑った。

「制服似合うな」

「それほどでもー。……って違うッ!」

褒められて満更でもなさげに頬を緩める莉人だったが、すぐに我を取り戻した。

「莉人ー!」

心優が名前を叫びながら莉人のもとへ駆け寄った。

「いきなり走り出すからビックリしたよー。……えーっと、生徒、じゃないよね?」

心優は男を上から下まで見ながら尋ねた。

「あぁ。すぐにわかるさ」

男はそう言うと人混みを縫って前方へ向かった。直後扉が開き数名の男女と一人の女の子が入ってきた。

「おはよう、新入生諸君。休日は十分休めたか?」

女の子が前へ歩み出た。

「あれって……」

「学園長?」

講堂中がざわざわとし始めたが、女の子が咳払いをするとシーンと静まり返った。

「これから諸君には能力テストを受けてもらう訳だが、その前に教師陣を紹介しよう」

女の子は一緒に入ってきた数名の男女を紹介し始めた。

その中にはあの男もいる。

教頭、生徒指導の男性教師、校医、副担の女性教師と順に紹介していった。