『そのうち嫌でも思い出すし』
「そんなこと言われても本当に身に覚えないし……」
莉人は過去を振り返っていた。
しかし、今までファンタジーとは無縁な生活をしてきた莉人の記憶には星霊と言う言葉すら登場しない。
『そんなことより早く寮に行くし』
「へいへい。わかりましたよー」
莉人は先を歩くレオを追って光が差し込む廊下を進んだ。
渡り廊下のようなところに差し掛かり、中庭に目を向けたとき、不意に何故か懐かしさを感じた。
中央にある女神の噴水。
そこから放射状に伸びる八本の甃。
周りに咲き誇る色とりどりの花。
見たことないはずなのに、何故か鮮明に思い出せる。
「あたし、ここ知ってる……?」
莉人は立ち止まり、外を見ていた。
レオが莉人の足元に寄り添った。
「昔、誰かと…………」
一瞬脳裏を掠めた映像。
柔らかな陽射しに包まれたあの庭で、穏やかな時間を過ごした気がする。
「……思い違い?」
今までにそのような経験はなかったと、否定するように莉人は首を振った。
「よし、さっさと案内してくれ!」
莉人の言葉にレオが先に動きだし、莉人もその場を後にした。
「そんなこと言われても本当に身に覚えないし……」
莉人は過去を振り返っていた。
しかし、今までファンタジーとは無縁な生活をしてきた莉人の記憶には星霊と言う言葉すら登場しない。
『そんなことより早く寮に行くし』
「へいへい。わかりましたよー」
莉人は先を歩くレオを追って光が差し込む廊下を進んだ。
渡り廊下のようなところに差し掛かり、中庭に目を向けたとき、不意に何故か懐かしさを感じた。
中央にある女神の噴水。
そこから放射状に伸びる八本の甃。
周りに咲き誇る色とりどりの花。
見たことないはずなのに、何故か鮮明に思い出せる。
「あたし、ここ知ってる……?」
莉人は立ち止まり、外を見ていた。
レオが莉人の足元に寄り添った。
「昔、誰かと…………」
一瞬脳裏を掠めた映像。
柔らかな陽射しに包まれたあの庭で、穏やかな時間を過ごした気がする。
「……思い違い?」
今までにそのような経験はなかったと、否定するように莉人は首を振った。
「よし、さっさと案内してくれ!」
莉人の言葉にレオが先に動きだし、莉人もその場を後にした。


