永久の灯火†久遠の祈り

支えを失った躰は急速に落下する。



今までの言動からすると「紐なしバンジぃぃぃッ!!!?」などと叫びながら足掻きそうなものだが、逆さまに急降下する莉人は至って冷静だった。

いや、そんなことを考えている余裕はなかった。





落ちる





墜ちる





おちる






『お前なんかいなければ――』



『僕が守るから』



『ごめんなさい……』






走馬灯のように浮かんでくる映像。

知らない記憶。

見たことも聞いたこともないはずなのに、胸が締め付けられる。





堕ちる







オチル








――――……





前に同じ様なことがあった気がすると、懐かしい気持ちを抱きながら莉人は意識を手放した。