「うわーッ!ホントに飛んでるよ!!」
莉人は、巨大な鳥の背の上で歓喜の声をあげた。
『騒ぐのは一向に構いませんが、呉々も手を放しませんよう』
「わかってるって!」
何とも危機感のない莉人に、アクイラは半ば呆れていた。そして少なからず疑問を抱き始めていた。
彼女は本当に主人の探していた人なのか、と。
主人からは無口な女の子と聞いていたが、違い過ぎではないだろうか。
『貴女は本当に――』
「我々を疑うのか?」
アクイラの言葉は凛とした声によって遮られた。
声の方を振り返ると、先程の黒いローブを纏った二人組の片方が立っていた。いや、宙に浮いていた。
「間違うはずがない。お前は『崇高なる双翼』だ」
莉人は、巨大な鳥の背の上で歓喜の声をあげた。
『騒ぐのは一向に構いませんが、呉々も手を放しませんよう』
「わかってるって!」
何とも危機感のない莉人に、アクイラは半ば呆れていた。そして少なからず疑問を抱き始めていた。
彼女は本当に主人の探していた人なのか、と。
主人からは無口な女の子と聞いていたが、違い過ぎではないだろうか。
『貴女は本当に――』
「我々を疑うのか?」
アクイラの言葉は凛とした声によって遮られた。
声の方を振り返ると、先程の黒いローブを纏った二人組の片方が立っていた。いや、宙に浮いていた。
「間違うはずがない。お前は『崇高なる双翼』だ」


