「つかさぁ、コイツ彼女じゃねぇから」
「「……え?」」
「ただの同居人。勝手に勘違いしてんじゃねーよ」
ただの同居人……か。
なんか切ないな…。
でもめげないもん!絶対に諦めないって決めたんだから!!
「とにかく早く入れよ。隣りの家のヤツとかに見られたらやべぇだろ」
「そうだな」
「おっじゃましまーす!
うわっ!すっげぇ!広すぎだろ!こんなとこに二人で住んでんの?」
「あぁ」
「オレら住んでも全然イケそうじゃね?」
「来んなよ。狭苦しい。俺はすみれだけで十分だ」
キュン。
なんかよく分かんないけどキュンときた。
あたしだけってなんか嬉しい。