――キーンコーン~♪



HRの始まるチャイムが鳴った。



あたしは教室へと戻り、自分の席に着いた。





そしたら周りの席の子が一斉にあたしの方を振り向き、一人の女の子が口を開いた。




「すみれちゃん、今度は榊原くんも振ったの?」


「そ…だけど…」


なんで…あたしが榊原くんに告白されたって知ってるの……!?

もしかして盗み聞き…?



「もったいなーい。この高校で一番のイケメンなのに。
付き合ったら美男美女でお似合いだったのに。」




お似合い…か。



好きじゃない人とお似合いって言われてもなんか…複雑だなぁ。