「…京也っ…!?」


あたしはつい指を指してしまった。




「ほぅ、アイドルを呼び捨てして指差すとはいい度胸してるなぁ。お仕置でもされたいか。」


そう言って男の人………ううん、京也はゆっくりあたしに近付いてくる。



あたしは立ち上がって後退りをする。

けどいつの間にか後ろには壁があり、これ以上下がれない。




「行き止まり、だな」


京也はあたしの身長に合わせて腰をかがめる。




そして壁に手を置き、京也の顔が近付いてきて……





え!?…これってもしかして……


キスーー!?


あたしは淡い期待を抱きながら目をそっと閉じた。




…と次の瞬間