準備を終えすぐに出発した3人は、程なくして預言者がいるはずの場所に到達した。
しかし、見渡す限り普通の花畑で、何処にも預言者がいるはずの家が見えなかった。
(もしかして魔族が?!)
デイルは悪い予感がよぎった。
しかし、リーナは落ち着いていた。すると、花畑につかつかと入っていって、中央付近で立ち止まった。そこで、徐に右手を目の前に差し出すと、突然リーナの目の前の空間が歪み始め、そこから扉だけが現れたのである。
「さぁ、預言者に会いに行きましょう。」
何が起きているのか判らなくなってきた2人は、呼ばれるまま現れた扉に入っていった。
扉の先は花畑ではなく、小さい部屋になっていた。中央に小さな囲炉裏があり、その中で微かな暖がとられていた。
「おやおや、これはまた珍しい方がおいでになられて。」
突然声がしたので、ビックリした2人。声がした方を見ると、囲炉裏の奥に老婆が座っていた。
先程は座ってなどいなかったはずなのに…。
「お久しぶり。お元気そうで良かった。」
久しぶりに会うのが嬉しいのか、囲炉裏を挟んだ老婆の前にちょこんと座った。
「あなたには適わんよ。いつ会ってもその外見じゃゃてな。」
どうやら2人は初対面ではないようだ。2人の会話は昔を懐かしむ会話ばかりであった。
2人の会話についてゆけないデイルとセリアは仕方なくリーナの後ろに腰掛けるしかなかった。
尽きることのない会話の最中、
「しかし、なんとまぁ…」
会話の途中で老婆はふとデイルとセリアを交互に眺めた。
「ようやく時の女神の所在が判るかのぅ。」
時の女神の事は誰も語っていなかったのに、老婆は当たり前のように、足下に置かれていた水晶をのぞき始めた。
しかし、見渡す限り普通の花畑で、何処にも預言者がいるはずの家が見えなかった。
(もしかして魔族が?!)
デイルは悪い予感がよぎった。
しかし、リーナは落ち着いていた。すると、花畑につかつかと入っていって、中央付近で立ち止まった。そこで、徐に右手を目の前に差し出すと、突然リーナの目の前の空間が歪み始め、そこから扉だけが現れたのである。
「さぁ、預言者に会いに行きましょう。」
何が起きているのか判らなくなってきた2人は、呼ばれるまま現れた扉に入っていった。
扉の先は花畑ではなく、小さい部屋になっていた。中央に小さな囲炉裏があり、その中で微かな暖がとられていた。
「おやおや、これはまた珍しい方がおいでになられて。」
突然声がしたので、ビックリした2人。声がした方を見ると、囲炉裏の奥に老婆が座っていた。
先程は座ってなどいなかったはずなのに…。
「お久しぶり。お元気そうで良かった。」
久しぶりに会うのが嬉しいのか、囲炉裏を挟んだ老婆の前にちょこんと座った。
「あなたには適わんよ。いつ会ってもその外見じゃゃてな。」
どうやら2人は初対面ではないようだ。2人の会話は昔を懐かしむ会話ばかりであった。
2人の会話についてゆけないデイルとセリアは仕方なくリーナの後ろに腰掛けるしかなかった。
尽きることのない会話の最中、
「しかし、なんとまぁ…」
会話の途中で老婆はふとデイルとセリアを交互に眺めた。
「ようやく時の女神の所在が判るかのぅ。」
時の女神の事は誰も語っていなかったのに、老婆は当たり前のように、足下に置かれていた水晶をのぞき始めた。

