｢その言葉の後、眩い光に導かれて、気がついたらあの城にいたのよ。｣

と、何とも危機一髪な事を語ったセリアであった。

｢その後は、ヒーリングとリカバリーをしてもらい、沐浴後に部屋に戻ったら、壊れたはずの装備があって、それを着用していたときに、外から閃光が入り、エリスから｢マスターが魔族を連れて帰還しました。｣と報告を受けたの。｣

その後は語らずとも判ったデイルであった。

しかし、改めてリーナを見るデイル。今の少女の格好を見てしまうと、とても魔族を倒せる人とは見えない。ましてや神族だなんて…。
自分を凝視しているデイルに気がついたリーナは首を傾げ、

｢何か変ですか？｣

凝視するデイルを下から覗き込んだ。その声にハッと気がつくと、目の前に無邪気に覗き込むリーナの顔があった。

｢うぉわ！｣

焦ったデイルは変な声を上げて後ずさってしまった。それを見たリーナは、その場で少しクルクル回り、全身を確認しながら、

｢やはり、どこか変なんでしょうか？｣

セリアと同じ魔導師の格好をしているリーナであるが、足首まであるロングスカートのセリアと違い、膝上までしかない短いスカートのリーナの格好はデイルにはかなり目のやり場に困るようであった。
そのリーナがクルクル回っているため、短いスカートがヒラヒラと舞っていた。
これ以上挙動が怪しいと、セリアに何言われるか解らないと判断したデイルは、リーナに、

｢いや、似合ってるんじゃないか。｣