…よくわかんないけど、マサヤは怖いらしい。 「あ、恐怖ゾーン突入。ユア、こっからだ、未知の体験は」 「……え?」 まだだったんかい! 未知の体験! 今この状態で十分未知の体験だし! と心の中で文句を言いながらも、あたしはマサヤの背中越しに前をみた。 そこにはかなり急な 「…坂?」 「おう、坂だ」