中1...春

  ガンッッ
  壁に頭をぶつけ目を覚ます
  閉じそうなまぶたを擦りながらベランダから外に出た
  暖かい陽の光が包み込んでくる
  「七海、今日から中学生だぜ....」
  太陽が少しだけ俺に微笑んだ気がした


母 「何してんのー?
   そんなことしてたら遅刻するよー」
  母の声がして我に返った
空 「はーい」
  _7時15分
  余裕で間に合うやんアホ
  心の中で文句を言いつつも笑顔で母の声にこたえる

  またいつもの学校生活が始まってしまった
  いつものように朝ごはんを食べ
  いつものように歯を磨き
  いつものように朝風呂に入る
  新しい制服と靴に中学生を実感してみたりする...笑 
空 「行ってきまーす」
  今できる精一杯の笑顔で声をかけ外へ出た