でもその2日後───



いつものように湊と学校に登校して教室に入った時だ。



これまたいつものように、あたしが菜乃香のとこに行こうとしたら、今日は珍しく菜乃香の方からドア側にいるあたしのとこに来たんだ。


しかも、怒った表情で・・・・・



「どうしたの?菜乃香」


「アイツも来たんでしょう?」


「え、湊?うん。もう来るころだと思うけど」



そう言ってると、湊の声が後ろから聞こえてきた。



「和樺。・・・あれ?いつもと場所が逆だね」


「うん・・・・」



湊が来た途端、菜乃香はさらに表情を深くした。



これは冗談で怒ってるんじゃないみたい。



細くキリッとした瞳がいつも以上に吊り上って

そしてその視線は湊に向かっていた。