「ご、ごめんね?」






いくら考えても総司が何に対して怒っているのか皆目検討がつかなかったが、とりあえず私は謝ることにした。








「どうして謝るの?神楽ちゃんは何も悪くないのに…」







「でも…」






そう言ったきり総司は黙ってしまう。






「………」






私は再び夜空に視線を向けた。







そしてそれから少し経った頃、いつもの総司らしくない声音でぽつりと呟いた。









「平助と仲良く話してる神楽ちゃんを見てたら無性に苛々しちゃって」







「……えっ?」






「全く…僕らしくないな」







総司の言葉に胸がドキリと高鳴る。







「……総司」