沖田さんと名乗る人はそんな私の反応がよほど面白かったのか声を上げて笑い出した。








「あはははは…面白いね、君」









いやいや全然笑えないです。








よりにもよって新撰組に助けられるなんて…!!










「えっと、あの…沖田さんが私をここまで運んで下さったんですよね?ありがとうございます。それに傷の手当ても…」







とりあえず私はお礼を言うことにした。





……一応、助けてもらったことに変わりはないし。








「運んだのは僕だけど、怪我の手当てをしたのは山崎君だよ」








沖田さんにそう言われ、私はようやく天井に感じる人影の正体に納得した。







「山崎さん、ありがとうございました」








私は天井に向かって山崎さんにお礼を言った。








沖田さんはそんな私の行動に首をかしげている。







「……俺の気配を感じとるとは恐れ入りました。

局長と副長が貴方にお会いしたいと広間でお待ちです」