記憶を失っているはずの人間から名を呼ばれるなんてこと…。 「勝手に僕の前からいなくなった代償は大きいからね?」 「ま、待って総司。私、話についていけてな…」 言い終わるより早く私の唇は総司の唇によって塞がれる。 「~~っ」 甘く激しい口づけを何度もされた後、ようやく解放される。 いやいや酸欠なんですけど…。 「はあっ…はあっ」 肩で息をする私とは対照的に総司は呼吸一つ乱さず平然と言ってのける。