こんばんはって運転手の人が気軽に話しかけてくれた…
「こんばんは…あのわざわざスミマセン…」
「気にしないで下さい…あの家のほうは?」
「あの…わざわざ申し訳ないんですけど家に帰る前に兄の家に寄りたいんですけど…」
「わかりました…全然大丈夫ですよ?では住所のほうを教えてくれますか?」
住所を説明すると車を出してくれた…
背もたれに体を預けると隣に座っていた翔が
「お前でも敬語話すんだな…」
そう言ってタバコを吸った
「失礼な…敬語くらい話すっつーの」
アタシもタバコを吸った…
「お前いつからタバコ吸ってんだよ…」
「いつからだろ…忘れた…けど…最近はそんなに吸ってない…」
結斗が産まれてから本当に全然吸ってない…
お腹にいるときなんか一本も吸ってない…
それから沈黙が続いた…
うとうとしかけてた時に
運転手さんのつきましたよ!って一言で…目が覚めた…
アタシが車から降りると翔も降りてきた…
アタシがなんで?って顔すると…
「事情説明しなきゃなんねーんだよ…」
「あっそ…兄貴になんか話したらブッ飛ばされるかもよ?」
笑いながら言うと
「そりゃこえーな」
なんて言ってきた…
「うそうそ…しっかりアタシがフォローするから」
ひさしぶりに笑ったきがする…


