倉庫を出ると急に止まって掴んでた腕を放して手を繋いできた…
「悪かったな…さっきは思い出したくないことを思い出させて…」
「えっ!?」
「親の事…」
「別にいーの…アタシは寂しいわけぢゃないから…」
「そうか…」
翔はそのまま歩き出してバイクの前に止まった…
ヘルメットを渡してきた…
けどアタシは被らずその場で考えこんでしまった…
結斗はどうしよう…
「どした?」
「車がいい…」
「バイク乗れねーのか?」
バカにはされたくなかった…
「別に…後から話すから…」
「あっそー…んぢゃ車出させるから」
「なんか…ごめん」
「あー…きにすんな?」


